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甘えた
第14章 長い一日
一人分の朝食の準備をする。冷蔵庫に鍋ごと保存しておいた昨日のクリームシチュー。
この量だと昼もクリームシチュー。あっ、おかゆもあった。
「俺もパン食いてぇ」
寝ぐせのついた頭でダイニングテーブルのあたしの隣の席に座った。
綺麗に整えられた髪しか見たこと無いから、毛先が跳ねた姿は新鮮だった。
「食べられそ?」
パンを差し出すと、口の中を舌で触って顔を歪めた。
「まだ無理」
朝食を中断しキッチンで、牛乳で薄めたクリームシチュースープを用意してテーブルの上に置く。
「今日帰るから、ぴーちゃんに連絡してね」
ストローを口から離して
「なんでよ?もう1日、泊って行ってよ」
「今の体調じゃ落ち着かないっていうか、一旦帰りたいの。明日の朝また来るから」
「そっか。んー、なら実家に帰ろうかな…荷物も片付けないといけないし」
「えっ、もう引っ越し?」
「次は実家の方に呼ぶか…都羽はゆっくり休んでて」
あたしの髪を撫で優しく微笑む。莉壱が異常に甘い。もっと意地悪な人だったはずなんだけど……
この量だと昼もクリームシチュー。あっ、おかゆもあった。
「俺もパン食いてぇ」
寝ぐせのついた頭でダイニングテーブルのあたしの隣の席に座った。
綺麗に整えられた髪しか見たこと無いから、毛先が跳ねた姿は新鮮だった。
「食べられそ?」
パンを差し出すと、口の中を舌で触って顔を歪めた。
「まだ無理」
朝食を中断しキッチンで、牛乳で薄めたクリームシチュースープを用意してテーブルの上に置く。
「今日帰るから、ぴーちゃんに連絡してね」
ストローを口から離して
「なんでよ?もう1日、泊って行ってよ」
「今の体調じゃ落ち着かないっていうか、一旦帰りたいの。明日の朝また来るから」
「そっか。んー、なら実家に帰ろうかな…荷物も片付けないといけないし」
「えっ、もう引っ越し?」
「次は実家の方に呼ぶか…都羽はゆっくり休んでて」
あたしの髪を撫で優しく微笑む。莉壱が異常に甘い。もっと意地悪な人だったはずなんだけど……