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甘えた
第15章 15
お湯の中でだからなのか、莉壱の熱にやられたのか、繋がったところがとても熱くて、些細な膚ざわりすら敏感に痺れをもたらしてくる。

「あっ、んんぅ…きもちいぃ」

「きもちい?」

「あぁっん、もっとこすって…いっぱいキスして」

波打つ水面が徐々にふわふわとした快楽を誘い、莉壱の腕の中にたゆたう。
莉壱の赤い舌で首元を舐めまわされ、あたしの体はどろどろに溶かされていく……


「んふっ…ふぅん…」

喘ぎ声が鼻から抜けていき、吐息が消え入りそう…

「…ふっんぁ…りい…ち」

莉壱の熱とあたしの熱が交じり合い、最後はふわふわと浮かび上がりながら落下した。

「都羽、涙……泣く程きもちよかった?」

指で涙を拭きとりながら、顔を覗き込ませる莉壱。
泣いたわけじゃないんだけど…

「うん。涙出ちゃう程、幸せだった。ふふ」

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