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第3章 ０３

だんだんと雨の降る日が多くなり、ランニングを兼ねて通っているあたしは雨が降っていない時だけ行くようになっていた。

光政とも顔を会わせる日が少なくなった。

姿を見つけても、なにやら険しい顔つきで出掛けてしまったり。



「ちわー」「ちわー」「こんにちは」

障子戸が開けられ、初めて見る男の子２人が入室してきた。

ブレザーの制服を見てもどこの学校だか分からない、ここら辺の子じゃないんだろう…

けれども、この部屋に居た子たちが緊張しているのは分かった、寝転がっていた子も体を起こす。

彼らは入り口付近で漫画を読んでいた子たちと話しだした。

一人は黒髪のさらさらヘア、頬がふっくらしていて幼く見える、ただ目つきが鋭く、笑っていても目だけが冷めていた。

もう一人は小柄でスキンヘッドで眉毛もない…異様な雰囲気を漂わせていた、病気が原因かもしれないと思い視線をはずす。

とにかくこの２人は衝撃的すぎて…関わらないのが得策だ。

さっきから、ずっと解けない数学の問題に目を向けた。