この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第3章 03
「へぇ、新顔だね?」
あは…あたしの方が新人だったらしい…
黒髪の方が笑顔で近寄って来た。
問題集から顔を上げニッコリと笑顔を作る。
目を細めて黒髪の瞳を見つめるが何も映し出さない。
笑顔のくせに何を考えているのか分からないような危うさを感じた。
再び、問題集に目を落とす。
やっぱりコイツらとは関わらない方がいい。
黒髪はあたしの隣に同じ様に膝を立てて座り足をぴったり寄せた。
「貸して」
黒髪はシャーペンを要求する手のひらを向け、問題集を自分の膝とあたしの膝の上にずらし、さっきから格闘していた問題を解き始めた。
あたしは黒髪に体を寄せ手元を覗き込む。
スラスラと数式が書き連ねられ、あたしが詰まっていた部分まで来るとシャーペンの先でヒントを指し示し、またスラスラと答えまで書き終えた。
あたしはノートを手に取り、同じ様に問題を解く。
「あ、解けた」
あは…あたしの方が新人だったらしい…
黒髪の方が笑顔で近寄って来た。
問題集から顔を上げニッコリと笑顔を作る。
目を細めて黒髪の瞳を見つめるが何も映し出さない。
笑顔のくせに何を考えているのか分からないような危うさを感じた。
再び、問題集に目を落とす。
やっぱりコイツらとは関わらない方がいい。
黒髪はあたしの隣に同じ様に膝を立てて座り足をぴったり寄せた。
「貸して」
黒髪はシャーペンを要求する手のひらを向け、問題集を自分の膝とあたしの膝の上にずらし、さっきから格闘していた問題を解き始めた。
あたしは黒髪に体を寄せ手元を覗き込む。
スラスラと数式が書き連ねられ、あたしが詰まっていた部分まで来るとシャーペンの先でヒントを指し示し、またスラスラと答えまで書き終えた。
あたしはノートを手に取り、同じ様に問題を解く。
「あ、解けた」