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第1章 ０１

可愛がっていた結愛花を長谷川くんに取られてしまって悔しい気持ちと、

結愛花自身があたしから離れて行っちゃう寂しい気持ちを、

奥歯で噛み締めながら結愛花の肩を抱き寄せる。


「あたしも見守ってるから。ね？」

結愛花の頭をそっと撫でた。

いつまでも子供だと思ってたのに恋をするような年頃になったかぁ…

巣立ってっちゃうのか…

ってあたしお父さんじゃないけどねっ！

結愛花が家に入るのを見届けながらしんみりと涙ぐんだ。