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甘えた
第18章 18
「おーい、おめぇら俺の前でいちゃついてんじゃねーよっ」
分かってたよ…衝動的に抱きついちゃってから、父さんの存在を思い出してたよ。
「あっ、道場寄って来たから、汗臭いんだ…先にお風呂ー!」
その場を誤魔化すために足早に居間から逃げ出した。
大急ぎでシャワーを済ませ、自室にこもる。
ペンキ事件でショートになる前のロングの長さに戻った髪にドライヤーをあてガシガシと乾かす。
急げ、急げ。掛け声と共に、前髪だけしっかりセットし、後ろ毛は半乾き状態。
21歳になったあたしは化粧もする。化粧水と乳液で肌を整え、眉毛をパウダーアイブロウで薄く描き足す、睫毛には透明のマスカラをつけビューラーで持ち上げる程度。
すっぴんメイクの出来上がり。
下に降りて居間に戻ると莉壱の姿がない。
「あれ?莉壱は?」
「都羽、飯まだだろ?今日は莉壱がオムライス作るってきかねーから、好きにやらせてやったよ。」
父さんがこき使ったのか、莉壱が作るって言い出したのか。うむ、どっちも想像つく。
「父さんのレシピを莉壱に教えたんだから、美味しかったでしょ?」
「俺さすがだな。旨かったよ、俺好みの味だね、アレは。あーでもケチャップがちょっと足りねーかなー」
そこは莉壱を褒めてあげてよ……
分かってたよ…衝動的に抱きついちゃってから、父さんの存在を思い出してたよ。
「あっ、道場寄って来たから、汗臭いんだ…先にお風呂ー!」
その場を誤魔化すために足早に居間から逃げ出した。
大急ぎでシャワーを済ませ、自室にこもる。
ペンキ事件でショートになる前のロングの長さに戻った髪にドライヤーをあてガシガシと乾かす。
急げ、急げ。掛け声と共に、前髪だけしっかりセットし、後ろ毛は半乾き状態。
21歳になったあたしは化粧もする。化粧水と乳液で肌を整え、眉毛をパウダーアイブロウで薄く描き足す、睫毛には透明のマスカラをつけビューラーで持ち上げる程度。
すっぴんメイクの出来上がり。
下に降りて居間に戻ると莉壱の姿がない。
「あれ?莉壱は?」
「都羽、飯まだだろ?今日は莉壱がオムライス作るってきかねーから、好きにやらせてやったよ。」
父さんがこき使ったのか、莉壱が作るって言い出したのか。うむ、どっちも想像つく。
「父さんのレシピを莉壱に教えたんだから、美味しかったでしょ?」
「俺さすがだな。旨かったよ、俺好みの味だね、アレは。あーでもケチャップがちょっと足りねーかなー」
そこは莉壱を褒めてあげてよ……