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第18章 １８

「俺の作ったオムライス食べたい人～？」

家の鴨居にぶつけないよう頭をひょいっと屈める。

「はいはーい」

はぁー、懐かしい…ぴーちゃんを思い出す。元気かなぁ。はしゃぎながら手を上げる。

「くすっ。都羽は変わらないね」

「都羽は男らしくなったぞー。バイクと車の免許も取ったし、柔道で一本決められるようになったし。なっ？」

「それは…褒めてくれてるの？」

少し睨みつけながら、これ以上余計なことは言わないでっ、と心の中で叫ぶ。

「あー、俺も車の免許、必要だな。あー、そうだ……」

ちゃぶ台に頬杖をついて柔らかい表情で会話をしていた莉壱が急に背筋を伸ばした。

「お父さん、今日はお許しをいただきに参りました」

「こえーよぉ、なんだよ、急に改まって…堅苦しいことはやめろって言ったべ」

羽織ったジャージの前を重ね合わせ、腕組みをし縮こまって身構える。