この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第18章 18
ニセモノ任務から始まった高校時代の大恋愛。ひと月足らずだったけど、莉壱と過ごした日々は濃密であたしの心と体に深く刻み込まれた。
これから再び、大好きな莉壱と歩んで行く。
離れていた分、いっぱい甘やかしてあげる。
「莉壱、送ってくよ?それとも泊まってく?」
「朝から出掛けないといけないから、今日は帰るよ」
「夜道の運転は気を付けんだぞー」
「分かってるって。安全運転で行くから、父さんのメット借りるね」
玄関扉を閉めると、莉壱の唇が「ただいま」と動き、あたしの唇に甘い熱を伝える。玄関先から人目に付かない車庫の方に移動させ仕切り直す。
「おかえり」
あたしより15センチ高くなった莉壱を見上げてキスをする。
「これからは、寂しくないよね?」
愛情いっぱい込めて抱きしめた。