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甘えた
第4章 04
光政と物別れして以来、放課後は、来月行われる体育祭で800M走に出場するための走り込みと受験勉強と道場通いをしている。
武道は就きたい職業のために柔道を習い始めていた。
自分の生活ペースに戻ったんだけど、常に頭の中は結愛花の悩みでいっぱい。
どうやって守るか…今のあたしには、事が起きてからじゃなければ動きようがない。
一度、結愛花と話をした。
怯えさせないよう遠回しに、弟の莉壱には気を付けて、そう言うつもりで話を始めたのに…
「兄弟なんだから仲良くして欲しいの」
長谷川くんからどこまで話を聞かされているのか予想がつかない…
結愛花自身が狙われていることを知っているのか?
知っててそんな甘いことを言うのか…
心優しい結愛花には人が争うなんて考えられないんだろう。
純粋さが結愛花の可愛いところでもあるんだけど…
危機感が全くない結愛花をどうやって守ろうか…
「ゆめ、絶対に長谷川くんの手を離さないように。ね?」
そう暗示をかけることしか出来なかった。
武道は就きたい職業のために柔道を習い始めていた。
自分の生活ペースに戻ったんだけど、常に頭の中は結愛花の悩みでいっぱい。
どうやって守るか…今のあたしには、事が起きてからじゃなければ動きようがない。
一度、結愛花と話をした。
怯えさせないよう遠回しに、弟の莉壱には気を付けて、そう言うつもりで話を始めたのに…
「兄弟なんだから仲良くして欲しいの」
長谷川くんからどこまで話を聞かされているのか予想がつかない…
結愛花自身が狙われていることを知っているのか?
知っててそんな甘いことを言うのか…
心優しい結愛花には人が争うなんて考えられないんだろう。
純粋さが結愛花の可愛いところでもあるんだけど…
危機感が全くない結愛花をどうやって守ろうか…
「ゆめ、絶対に長谷川くんの手を離さないように。ね?」
そう暗示をかけることしか出来なかった。