この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘えた
第5章 05
ペンキが付いたのは左側だけなのに、当たり前だけど汚れていない綺麗な髪もばっさり切られた時はちょっと涙を堪えた。

飛び散った小さなペンキの塊を溶剤で丁寧に拭ってから、さらに短く髪が整えられた。

「これなら女っぽいよ」

おとなしめのショートレイヤー、鏡が無いからスマホのカメラで撮ってもらった。

まぁ、かろうじて女に見えるかな。

「母さんに似てきたな…」

父さんが照れくさそうに言った言葉に救われた。

父さんが慰めてくれたから、髪を切った悲しみも悔しさも薄らいだ。



その日の夜、結愛花と長谷川くんが制服のスカートを持って家に来てくれた。

卒業生から譲ってもらったそうだ。

髪を短くしたあたしを見るなり

「とわちゃん大人っぽいっ!似合うよ。とわちゃん、ショートヘア似合う!キレイっ!」

って興奮した結愛花がお世辞でも嬉しいことを言ってくれて照れくさくなった。

「本当に似合ってる」

長谷川くんもそんな風に言うことあるんだ…

あたしが長い髪を切るはめになってショックを受けてるだろうからって気遣ってくれた二人の気持ちが嬉しかった。
/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ