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甘えた
第1章 01
は――っ!何この男?!堂々とそんなこと言っちゃうんだ。

こっちが照れちゃうじゃん。

それに頭がいい…あたしを納得させる言葉を的確に選んできた。

今の言葉を本心だと信じるよ。

一度も揺らぐことのなかった長谷川くんの瞳に安心させられた。

「結愛花を…よろしくお願いします」

長谷川くんに向かって頭を下げた。

「話はそれだけ」

あたしはにっこり笑って歩きだした。

「心配ならうちに来れば?」

背後から、そう声を掛けられる。

家に行ってどうしろと?

3人で仲良くおしゃべりでもする気?

そんな野暮な事はしませんよっー!

手をひらひらさせ屋上を後にした。
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