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甘えた
第6章 06
「なんでスマホを見せないといけないのよ?」

「だって俺たち付き合ってるんでしょ?くすっ。やましいことあるんだ?俺の見ていいよ」

ポケットから取り出した莉壱のスマホを渡される。

…普通のカレカノって携帯を見せ合うの?

それと交換するようにあたしのスマホを渡した。

一応、開いてみたものの…
普通、ロックかかってるよね?

「莉壱、パス教えて?」

「んー、自分で解読して?」

あたしのスマホ画面を操作しながら素知らぬ顔で答える。

どうやって解読するんでしょうか?

……っていうかあたしのパス、なんで解読出来たのよーっ?!

「もういい、返す…」

諦めてスマホを莉壱のおなかの上に置いた。

例え、中を見ることが出来ても、今は欲しい情報なんて無い。

誰とどう繋がっているのか、知らない名前ばっかりでは何も判断できない。

そういう難しいことは長谷川くんに任せおこう。
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