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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第1章 瑞希×沙羅 - 夢の中で
電車を乗り継いで家に戻ってきたのは23時を過ぎたころ。
お酒もほとんど入っていない金曜日の夜は人淋しくなる。
彼氏と別れて半月。
5年以上つきあって結婚も視野に入れ始めた頃、浮気相手が妊娠したから別れてほしいと一方的に別れを切り出された。
話し合いもできないうちに籍を入れて結婚してしまった。
そう報告されればあきらめるしかない。
あきらめるという前に、もうどうでもよくなってくる。
もうすぐ30歳を迎えようとする私には後がない。
後ろを振り向く暇があったら前に進む方がベストだと前向きに考える
だけど私が前向きになっても相手がいないと意味がない…
こんな寂しい夜に一緒にいてくれる優しい男が欲しいとベッドに転がる。
「でも…さっきの王子様…かっこよかったなぁ…変な宗教にはいってなければ最高なのに…」
先ほどティッシュを配っていた王子様を思い出す。
あの笑顔で名前を呼んでもらえたらと思うと顔がニマリと歪んでしまう。
バックの中からティッシュを取り出してもう一度読んで見る。
『あなたの寂しい心と体を癒します。
犯罪行為以外であれば我々はあなたの意のままに
お代はあなたの心をいただきます』
「いや~ん…体を癒しますって…どんな癒しよ~」
一人妄想しては身悶える。
寂しい夜に一人妄想なんて寂しい女だわ。
と思うがしょうがない…本当に寂しい女なんだから
「0120-1152**ねぇ~…かけることもないんだけど…夢で王子様に会えますように」
目をつむって、王子様の事を思いながら眠りについていく。
お酒もほとんど入っていない金曜日の夜は人淋しくなる。
彼氏と別れて半月。
5年以上つきあって結婚も視野に入れ始めた頃、浮気相手が妊娠したから別れてほしいと一方的に別れを切り出された。
話し合いもできないうちに籍を入れて結婚してしまった。
そう報告されればあきらめるしかない。
あきらめるという前に、もうどうでもよくなってくる。
もうすぐ30歳を迎えようとする私には後がない。
後ろを振り向く暇があったら前に進む方がベストだと前向きに考える
だけど私が前向きになっても相手がいないと意味がない…
こんな寂しい夜に一緒にいてくれる優しい男が欲しいとベッドに転がる。
「でも…さっきの王子様…かっこよかったなぁ…変な宗教にはいってなければ最高なのに…」
先ほどティッシュを配っていた王子様を思い出す。
あの笑顔で名前を呼んでもらえたらと思うと顔がニマリと歪んでしまう。
バックの中からティッシュを取り出してもう一度読んで見る。
『あなたの寂しい心と体を癒します。
犯罪行為以外であれば我々はあなたの意のままに
お代はあなたの心をいただきます』
「いや~ん…体を癒しますって…どんな癒しよ~」
一人妄想しては身悶える。
寂しい夜に一人妄想なんて寂しい女だわ。
と思うがしょうがない…本当に寂しい女なんだから
「0120-1152**ねぇ~…かけることもないんだけど…夢で王子様に会えますように」
目をつむって、王子様の事を思いながら眠りについていく。