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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第2章 愁子×沙羅 - 桜の散る頃に
『貴方は行ってしまわれるんですね』

私は悲しかった。
分かっていたことなのに、現実を見せつけられたようで。

『僕と愁子とは住む世界が違いすぎる…分かっていたことだろう?これは僕にとっては大チャンスなんだ…応援してはくれないだろうか?僕は愁子に泣かれては、行けなくなくなってしまう…』

『行かなければいいわ。私とどこかで暮らしましょう!私は貴方とだったらどこででも生きていける』

『愁子?現実を見るべきだ。お嬢様の君には無理な話…君を愛したことを後悔させないでくれ…この半年が無くなってしまう』

私と、彼との話し合いは平行線でした。
もう時間もないというのに毎日言い争いをして。

「馬鹿みたいよね。時間がないと分かっているのなら、その時間を大切にすればよかったのに」

「それが分からなくなる程、愁子は彼を愛していた…でしょう?」

「沙羅は何でもお見通しね。もう少し、私が大人だったらよかったのね。きっと…」

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