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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第2章 愁子×沙羅 - 桜の散る頃に
翌日は風も強く吹き、今年の桜も今日が最後のような散り方をしていた。
「もう少しもつかと思いましたが…一気に散ってしまいそうですね…」
愁子が寂しそうにつぶやく。
桜が散る頃まで。
それは今日か明日。
それを過ぎればまた1年後になってしまう。
また長い1年を一人で過ごすことになる
「まだ1日残っていますよ。約束したでしょう?あなたの願いを叶えてさしあげますと…」
「沙羅?」
愁子は不思議そうに私を見る。
「私はこのまま、ここを出ます…」
「えっ?」
予想外の言葉に愁子は言葉を無くす。
「最初は桜が散るときまでが望みでしたね。しかし、その後に違う願いがを口にされました。。それが優先されます…。愁子。ここで待ちなさい。あなたが会いたい人を心の底から思って待ちなさい。そうすれば願いは叶うはず…そこに私は不要でしょう?」
「あなたは…沙羅はいったい何者なの?」
「私??そうですねぇ~…あなたの願いを叶えるために現れた桜の精霊とでも言っておきますよ」
「何ですか?それっ」
クスクスと笑う愁子の顔を見て安心する。
もう彼女は大丈夫なのだと。
「愁子、忘れないで。あなたの思いが強ければ強いほど願いを引きつけると。忘れないで…」
強い風が巻き起こり沙羅は消していく。
愁子が目を開けたときには、もう彼の姿はそこにはなかった。
「もう少しもつかと思いましたが…一気に散ってしまいそうですね…」
愁子が寂しそうにつぶやく。
桜が散る頃まで。
それは今日か明日。
それを過ぎればまた1年後になってしまう。
また長い1年を一人で過ごすことになる
「まだ1日残っていますよ。約束したでしょう?あなたの願いを叶えてさしあげますと…」
「沙羅?」
愁子は不思議そうに私を見る。
「私はこのまま、ここを出ます…」
「えっ?」
予想外の言葉に愁子は言葉を無くす。
「最初は桜が散るときまでが望みでしたね。しかし、その後に違う願いがを口にされました。。それが優先されます…。愁子。ここで待ちなさい。あなたが会いたい人を心の底から思って待ちなさい。そうすれば願いは叶うはず…そこに私は不要でしょう?」
「あなたは…沙羅はいったい何者なの?」
「私??そうですねぇ~…あなたの願いを叶えるために現れた桜の精霊とでも言っておきますよ」
「何ですか?それっ」
クスクスと笑う愁子の顔を見て安心する。
もう彼女は大丈夫なのだと。
「愁子、忘れないで。あなたの思いが強ければ強いほど願いを引きつけると。忘れないで…」
強い風が巻き起こり沙羅は消していく。
愁子が目を開けたときには、もう彼の姿はそこにはなかった。