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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第3章 藤子×都筑 - マテ貝で繋がる願望
今日もマテ貝に没頭している人を観察しながら妄想する。
人にはいえない私の願望?
ちょっとエッチな妄想をする。
少し不良っぽいお兄さんたちを見ながら、その数人に責められる妄想。
私だけの秘密事。
そう妄想しながら見渡していると、先ほど一人で来ていたお兄さんを見つけた。
ここで借りたマテ貝堀セットを持って掘っている…
掘っているけど…
見ていてイライラしてきた。
お節介かもしれないと思いながら何となくほっとけない。
私はお兄さんに近づいて声をかけた。

「何やってんの?」

「あれっ?さっきの人?…これむずかしいね」

ケタケタ笑いながら砂を掘る。
だからそれ、堀すぎなんだってば!!
と心の中では悪態つきながら、でも一応はお客様と自分に言い聞かせて営業スマイルで接する。

「マテ貝の掘方、教えましょうか?」

「マジ?お願いしちゃおうかな」

明るく笑うお兄さんの笑顔がまぶしく感じた。
短髪でブラウンのフワフワした髪が彼の笑顔を引き立てる。
人なつっこそうな感じがにじみ出る様な笑顔だった。
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