この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁の星と月
第8章 月光小夜曲
暁は口の硬い家政婦の彌生に百合子の世話を任すと、素早く階下に降りて電話室に篭った。

縣商会に電話をかける。
「…僕だ。玉木か?…頼みがある。…今夜、晴海埠頭からフランスに出航する縣商会の輸出家具を乗せた貨物船がある。その船にある人達を極秘で乗船させて欲しいんだ。
…若い紳士とご婦人、それから小さな男の子が一人だ。
呉々も丁重に接していただきたいと。
人物は僕が保証する。船長に迷惑はかけない。
…すまないが、今すぐに貨物船の船長にそう伝えてくれ。そして、車を一台と…腕っ節の強そうな若い衆を3人ばかり屋敷に寄越してくれ」
電話の向こうの大番頭の玉木は真剣に話を聞いていたが、最後に豪快に笑った。
「坊っちゃん。駆け落ちですかい?
…なんだか新派みたいじゃのう!ろまんすはええ!ワクワクしてくるのう…儂等に任しときんしゃい!坊っちゃんは大船に乗った気でいてくれたらええけんね!」
/479ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ