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暁の星と月
第1章 暗闇の中の光
「…あ、縣の奥様…?」
驚愕に目を見開いていると、スーツを着た男が片頬で笑った。
「…ああ。縣の奥様はお前が目障りなんだそうだ。母親を亡くしたお前が縣家に現れて、男爵の落とし胤と名乗り、財産の権利を主張しまいかとご懸念されておられる」
暁は震える声で叫ぶ。
「そ、そんなこと…そんなことしない!ぼ、僕は財産なんか欲しくない!」
…そう。母はああ言い遺したけれど、暁は縣家に行って名乗り出るつもりはなかった。
…ただ、出来ることなら遠くからでも縣男爵の姿を拝んでみたいな…と密かに思っていただけなのだ。
スーツの男はうるさげに首を振り
「そうかもしれんが、俺には関係ないことだ。俺は奥様の命令に従ったまで…。恨むなら奥様を恨め」
そしてヤクザ者に合図する。
「早く連れて行け」
ヤクザ者は暁の腕を掴み、引き立てようとする。
「さあ、来な」
「ぼ、僕をどこに連れてゆくんだ?」
ヤクザ者は嫌らしく笑うと、暁の白く艶やかな頬を撫でる。
「…言わずもがな陰間茶屋だよ。お前みたいに綺麗で華奢な少年はすこぶる人気が出るぜ?
観念して真面目にご奉公するんだな。慣れたら楽なもんだ。気持ちいいことをして金がもらえるんだから。…別嬪さんは得だな。不細工だったらマッチ工場に売られていたところだぜ」
暁は男の手がふと緩んだ瞬間に必死で逃げ出した。
「…嫌だ!絶対に…嫌だ!」
ヤクザ者は暁の思わぬ抵抗を受け、態度を豹変させると一瞬で暁をねじ伏せた。
「手荒いことをしたら可哀想だから優しくしてやったのによ!舐めた真似しやがって!…男娼の館に売り飛ばす前に、俺が味見してやってもいいんだぜ?」
男の手が嫌らしく暁の首筋を這い回る。
「…や、やめて…!」
暁は手足をばたつかせて抵抗する。
ヤクザ者は暁のしなやかな肌に欲情したのか、荒々しくのしかかってきた。
スーツの男は冷たく笑い
「…早く済ませろよ」
と言い捨て、外に出ようとした。

…その時、表に車が停まる音がした。
スーツの男は怪訝な顔をしながら玄関を出ようとした。
その瞬間、扉が開かれひとりの若い青年が現れた。
スーツの男は青年の顔を見た瞬間、凍りついた。
「…れ、礼也様…!な、なぜこちらに⁉︎」
礼也と呼ばれた青年が怒りを露わにしながら、スーツの男を押し退け、部屋に入る。
そして、ヤクザ者に組み敷かれた華奢な少年を見て叫んだ。
「何をしている!」
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