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第10章 すべてを知っても、嫌いにならないで

蘭が、電車の男とセックスをした夜

晩御飯は、俺の好きなメニューだったね

唐揚げ
オムライス
マカロニサラダ
野菜スープ

本当に、単純なやつ

動揺してたのもバレバレ
例え君が抱かれた事を知らなかっても、やましい事があったくらい分かるよ

隠せない性格なんだから

俺の発言一つに、表情を変える君は可愛かったよ

............ねぇ、蘭
そんな君に、もっと快楽を与えたくなったんだ
もっともっと快感に身悶える姿が見たくて......撮りたくなったんだ


だからね、俺は用意した

俺の友達の中で一番のテクニックを持つ男を

シチュエーションも考えたんだよ
主婦にとって、少し憧れのバイトっていう空間

そこで、起こる
厭らしい店長との情事

君は......嬉しそうに彼の後を付いていったね

エロい制服まで着て

本当に、よく似合ってたよ
今度は俺のために、着てくれる？