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第1章 真夜中の秘め事

まだびっしょりと濡れた髪から首筋をつたって雫がたれる

冷蔵庫から缶チュウハイを取り出し、
ゴクゴクと喉を鳴らしながら一気に飲んだ

「........っぷっはぁー」
女らしくもない声をあげ
ボスンとベッドに腰を下ろした

........よし、今日はもう少し頑張ろう

ベッドの下に落ちている携帯を拾い、
ゴールドフィンガーを左手にとった

.............私の夜はまだまだ終わらない....

............................................
....................................
......................

....伊集院（いじゅういん）　蘭（らん）

これが私の名前

....結婚して私の名前に（いんらん）って言葉が生まれた

友達から散々笑われたけど、私的にはかなり気に入ってる

実は、旦那との結婚を決めた２番目のポイントだったりする

1番は........
やっぱりセックスが上手い所かな

今まで出会った中の誰よりもテクニシャンで、脳天が痺れる程の舌遣いで快感を与えてくれる人ー

自分がイク事よりも
私をどれだけイカせれるか........それが旦那にとっての１番の悦びらしい

もう最高の旦那でしょ？
............今日は、その旦那がいない日なんだよね

映像関係のクリエーターみたいな？仕事をしていて、忙しいみたいで夜帰れない日も結構ある