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契約的束縛・誘惑なる秘密
第22章 日本ー仮拠点完成

「誰が面接をやります?
そもそも主催が、どう面接を行っていたのか、私達の誰も知りませんが」
「………………」

私の言葉に、何故かキョトンとしている美波。そして笑い出してしまうとは、私は変な事をいったのでしょうか?

「……美波??」
「くすくす……
ご、ごめんなさい仁科さん。
櫻澤さんの面接って、凄く猫っ被りだったのを思い出してしまって……」
「「「猫っ被り?」」」

今度は、私と宮野と本郷さんが疑問系。色々と話を合わせるのは大変ですね。
それぞれに、持っている情報は違いますから。

「えーと、どちらかと言えば、仁科さんのような丁寧な言葉使いで、無理に押し付ける事もなく、判断は相手に委ねる……だったかな。
でも、一番初めの面接で、適性があるか無いかは判断していたみたい。私が連れ出されたのも、判断を確かなものにしたかったから、それが理由だったの」
「美波の見る目な」
「えー!
主催が仁科みないな話し方って……ありえねぇー」
「……これは何と言ったら良いんでしょうね」

反応三者三様。
主催が美波の人を見る目を高く評価していた事。
まさかの主催の丁寧語発言。
そして私は……心境複雑でしょう。まさか口調まで変えていたとは、私ですら思っていませんでしたから。

「じゃ美波が面接をやるか?」
「えっ?
私1人では……
女性と男性では、反応が違います。私は直接話すよりもサポートが良いです」
「……となると、やはり仁科か。
俺や宮野は口が悪い」
「はぁー
致し方なし、なんですかね?」

気乗りはしませんが、誰かがやるしかなく、必然的に私……になるんでしょう。
みんなの目が、そう言っています。

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