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契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

霧斗とも一緒に、みんなで日本へ……。また前のように、調教師をやりたい。私の……みんなの夢。今度こそずっと……。

(時間には限りがあるから)

これは誰にも言う気なんて無い。うんん、気付いてるだろうけど言えない。永遠なんて言葉は存在しないもの、少なくとも霧斗や本郷さんや宮野さんには……。
私の方が変わってしまったと、強烈に実感する事になってしまうから、敢えて触れないようにしている話。

「美波、何を考えている?」
「……なにも。霧斗の方が、何かを考えている感じがするよ?」
「俺……か……」

私を組敷き、山ほどの痕を付けていた霧斗が、ふと顔を上げ最後には起き上がってしまった。私、霧斗の気に障る事を言ってしまったの? 少しの不安を込めて霧斗を見れば複雑な表情。

「あ……私……」
「いや、そうじゃない。考えていたのも本当だ」
「……何故」
「……此処までしても、躰はウードゥのまま。どうやら記憶が無いから勃ちもしないではなかったらしい」
「……あっ!」

霧斗のぺニスは……硬くもならずそのまま。霧斗自身がその気なのは、私だって分かる。だけど心と躰は別……ウードゥさんの時のように、躰が付いて来ない。

「……霧斗……」
「言ったよな、俺が役に立たなくても美波はイカせてやると」
「私一人じゃ……」
「だがな、これじゃあどうしようもないだろ」
「…………」

何か方法はないの?
力では無理、だってウードゥさんの時、密かに力を使ってみたけど……駄目だったもの。他には? 他に何かない? 私に出来る事はない?

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