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メタモルフォーゼ
第1章 羞恥の作品
 そのものを見られるよりも、脱ぐところを見られるのが恥ずかしいのはなぜだろう。
 利美は二人に、
「ちょっと向こうむいてて」と言い、キラと美咲がそうすると、ストッキングその他をまとめて脱いでバッグに押し込んだ。
 ワンピースのまま検診台のような椅子に座り、
「いいわよ」と二人に言った。
 甘い恐怖と苦い期待が一緒になって、まるで初夜のように胸を高鳴らせた。
「じゃあ」と美咲は言い、椅子に付いている革ベルトで利美の腕を固定した。
 え?
 と思うまもなく、脚もキラに固定された。
 美咲が椅子のボタンを押すと、自動的に利美の身体は頭を下に、腰を上に、そしてM字開脚の体制になった。
 やめて! こんな、恥ずかしい格好!
 そう思う気持ちと裏腹に、最も恥ずかしい部分を見られるという屈辱と期待……
「見て、濡れてる」
 美咲が言った。
「もう少し開いてみようか」
 キラはボタンを操作して更に脚を開かせた。
 冷たい空気が、普段は当たらない場所に触れ、利美の羞恥をいっそう高めた。
 男に見られてもこれほどの羞恥は感じなかった。
 あっ!
 利美は思わず声を上げた。
 何かが敏感な部分に触れたのだった。
「ここは私」とキラが言った。「美咲はケツでも舐めてたらいいのよ」
「言われなくてもそうするわ。私、アナル大好きだから」
 やめて、そんなところ!
 言いたくて言えなかった。
 二つの舌が、それぞれ自在に利美の羞恥の中心を弄び始め、あまりの「良さ」にすべてを忘れて叫ぶしかなかった。
「もっと、もっと、して」
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