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メタモルフォーゼ
第1章 羞恥の作品
「男のモノじゃ、絶対に味わえないわよ、これは」
 内臓を掴んでひっくり返すような鈍い痛みと、それを数十倍上回る、耐えがたい快楽が利美を襲った。
 キャァアァァ……
「子宮の入り口を摘んでこね回してるの。子宮頚管粘液がドバドバ出てるわ。こんなことが出来るのは女の小さい手だからよ。あ、子宮が開いてきた……」
 マリナはさらに溢れ出て右手首を濡らす白い粘液を左手の指先に取ると、もう一つの快楽の泉、小さな芽に塗りつけて揉み潰した。
「だ、だめ、こんなの……こんなのダメ……ああ、死ぬ、死んじゃう」
 利美の言葉に嘘はなかった。
 何度も呼吸が止まりそうになり、目の前が真っ暗になった。
 死の一歩手前まで押し出され、寸前で引き戻される……
 それが何度も何度も続いた。
 逝くとか逝かないとか、そんなレベルではなかった。
 全身が痙攣し、意識は真っ白になり、ただただ、この拷問からの解放だけを願っていた。
 そして、それはいきなりやってきた。
 マリナはいきなり手を離した。
 全身に冷や水を浴びせられたように一気に現実に戻り、けれどどうしようもない羞恥の火照りに、利美は腰を浮かせて哀願した。
「お願い、もっと、して」
 マリナは残虐な笑みを笑みながら言った。
「だめよ。もう少し我慢しなさい」
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