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第2章 裸体を絵描く不純なゲイ
 「A先生、何ですかその言い方は!」

 すると、Aが悲しそうな顔をふと見せて、直ぐにこう言う。

 「あんたはね、分かってないのよ何も。・・・・・・はい、じゃあ今日のレッスンはこれまでにしましょうね~!」

 一部の生徒に動揺が走りつつも、今日の絵画教室がまた終わってゆく。 
 Bがまた微笑みながら、教室を後にしていった。

◆Aとの対決

 「A先生、何がダメだったんでしょうか?」

 パイプ椅子を片づけているA先生にビクビクしながらも、そう訊く。
 すると、益々イライラした態度を見せて、俺にこう言う。

 「もぅ知らない!自分でやったらいいんじゃないの!?」
 「何をですか?」
 「人をアテにするな!」

 俺はやっぱり馬鹿なんだろう。でも、ムシャクシャしてしまってこう言ってしまった。

 「こっちは月謝払って来てんだよ。そんな言い方ないだろ!」

 すると戦慄に帯びた顔をしながらこう言った。

 「あんたカネの話出すのね?」
 「あぁこっちはな、少ないバイトの給与からさっ引いて月謝出してんだよ」

 Aはその後、黙り込んでから暫くしてこう言った。

 「もう、帰って下さいよ。教室閉めますから」

 俺は胸糞悪くなって、教室をすぐに後にした。

◆第3週目

 今日は教室行くの辞めよう、せっかくの休みだし。
 でも、電話はしないとな・・・・・・。(電話を掛ける)

◆応答開始

 はい、A絵画教室でございます♪ / もしもし、亮です。
 ・・・・・・、亮くんね。どうしたの? / 今日、ちょっと休みます。すんません。
 (ガチャン) / ・・・・・・。

◆応答終了

 えっ、そりゃなくねぇと思った。何だこれ?
 悲しいというか呆気に取られてしまって、やる気もクソも無くなった。

 暫くしてから、自分の好きなように絵画をいまここで描いてみようと思い立った。
 自由に描く、それは目の前の現実をそのまま描写することではなく、こころの心象を通じて描くということだ。
 その後、俺は無我夢中で明け方まで絵画を描き続けた。

◆第4週目

 再び自転車を走らせて、街へ繰り出す。
 途中で子供を連れた母親を見かけた。
 子供は母親のズボンを引っ張って駄々を捏ねていた。
 母親はそれに対して突っ慳貪な対応をしていたのを見て、どことなく俺とAの関係に似ているなと思った。
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