この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Short ★ Short
第4章 万年ジャージ姿の金髪女
「うーん、これは難しかっただろう」

「そうですね。単振動の合成も出ましたし、指数・対数関数の応用とかわけわかんないんですけど!」

その問題をじっくりと眺めてみたが、さすがに進学校だけあって、問題の作り方も厭らしさを感じさせられる趣旨であった。

「塾長、わたし、もう数学やりたくないんですけどぉ~。理系行かないから、数Bとか捨ててもいいですよね?」

生徒がまんまるとした目をして、俺の顔を見ている。こんなに可愛い目をしていたかなと、ふと思う。

「……。あぁ、数Bはいいだろう。文系目指すんだったら、ここら辺はこんなに詳しくやらなくていいよ。ただ、数学は理系にまつわる内容をするんだったら、必須だからな。文系でも社会学系や心理学系行くんだったら、統計・確率あたりは押さえておいた方がいいぞ」

拗ねたような表情をして、目の前のCが手持ちの解答用紙に目を移す。別に故意に責めたつもりじゃないんだが……。

しばらくして、終業時刻が迫ってきた頃だった。アルバイトのBが何やら、せかせかと忙しい様子で授業帳(※授業内容を報告するためのノートのようなもの)を書き込んでいる。どうしたのだろうか?まだ授業終わりまで5分はあるのにも関わらず。俺はCではない、別の担当生徒の問題を一緒に解きながら、ちらちらとBの方を見ていた。

終業時刻になって、生徒が帰ろうと支度を整えている頃、Bが何やら嬉しそうな顔をして俺の所にやって来た。

「塾長、すみません。うちの親の用事で今日は早く帰ります!」

「何かあったのか?」

「えぇ、ちょっと……」

何やらモジモジとしながら、ニヤけている。多分、親の用事ではないだろう。
/46ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ