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第4章 万年ジャージ姿の金髪女
お湯が沸いたので、とりあえずインスタントではあるがコーヒーを淹れて、彼女の元へ持ってゆく。

「どうぞ。寒かったでしょう?」

「わたし、コーヒー飲めないの」

じゃあ、お茶がいいって言えよ!とそのとき思った。

「いつも何を食べたり飲んだりしているんだい?」

「ひ・み・つ」

そうか、やはりAにはひ・み・つが多くないと駄目だなと何となく思った。お茶受けとして、徳用チョコレートを皿に盛って差し出す。

「これ好きなの。あなたも食べる?」

いやいや、差し出したの俺だから!と思いながら、ふたりで徳用チョコレートをひとつ、ふたつと摘みながら食べる。

今日はたまたま塾が休みの日だ。年末の調整日として設けた特別の休日だった。明日からは多くの生徒が冬休みが始まり、塾の冬期講習が開始される。いわば地獄の1ヶ月が続くのである。

「Aちゃん、ところで、ゆ○こりんがお友達って聞いたけど、お家はどこなの?」

「お家?わたしのお家はここよ。だから、植え込みの中で待っていたの」

えっ!?そうだったのかぁ~!(嬉)

「ごめんね、いままで気づかなくて。ずっと待っていてくれたんだね」

「いいの。ところで、あなたの名前は?」

「俺は夕だよ、今年で32だね」

「わたしは今年で30よ」

しばらく、こんな自己紹介のような談話が続いた。それで、時計の針が傾いてきた頃、すっかり目の前の徳用チョコレートもなくなっていたので、何か夕飯でも作ろうかと催していると、Aがこう言った。

「今日は眠いの」

まだ夕方だよ!寝るの早いなぁと思った。

「じゃあ、もうお寝んねしようか?」

「うん、そろそろ寝なきゃ」

「そうだね、ちょっと早い気がするけど、もう寝ないとね」

その後、Aは風呂でシャワーを浴びた後、俺のパジャマを着て、俺のベッドでスースーと眠りに落ちてしまった。
俺はそのベッドの脇の床の上に転がって、いろいろと思案に興じながら、ふたりのこれからのことを思い描いていた。
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