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第4章 万年ジャージ姿の金髪女
「まぁ、そういうことだね。後は最後の小問で二次関数の『判別式』を使って、この図形が結局どうなのか判定してやればいいんだ」

Cが真剣な顔をしながら、消しゴムで手元のノート上の方程式を消している。

「まぁ、頑張れよ。俺、他の生徒見てくるから」

その後、別室に移って中学生たちを指導しにゆく。窓の外は、晴天の青空が広がっていたが、何せ塾の経営者であるから、毎日毎日、室内にこもって鬱々とした毎日を送るだけだった、昨日、あのAが来るまでは。

「B先生、どう?計算問題の応用は?生徒たち、どれくらい手ごたえある?」

別室で生徒をみていたアルバイトのBにそう訊ねると、Bは苦しそうな顔をしながらこう言った。

「んー、平均としては4割の出来ですかね?3ヶ月後の受験を考えると、もう少し出来ていないととは思いますが」

「ありがとう。みんな頑張ってるね。14時になったら、今度は英単語の総仕上げ問題配るから、この前話したように、2週間の目途でやってゆきましょう」

「お疲れ様です、わかりました」

その後、俺は中学生の計算問題の応用をしこたま教導し続けた。

昼休みになって、ふとAのことが思い浮かんだ。今頃、アパートで何しているんだろう?作り置きしてきた昼食をちゃんと摂っているだろうか?色々と不安が過ぎった。
それにしても、Aはなぜ、こんな糞忙しい冬期講習の時期に、俺のアパートに転がり込んできたのだろうか?いや、Aは元々あのアパートの主だったんだ、そう思うしかない。
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