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第4章 万年ジャージ姿の金髪女
夕方、一息ついて通常授業を開始していた。Aはどうしているかな?と思ひながら、中学古典の読解問題を生徒と共にひたすらしている。

「塾長、『野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり』(☆)ってどういう意味ですか?」

俺は少しわからなかったので、適当に生徒に答えた。

「あぁ、これはな、野原や山に入って竹をとりながら、“遊び呆けていた”ってことだよ」

「でも、この文の最初の『竹取の翁というもの……』って」

「そうだよ。それがどうしたの?」

「『翁』って、何ですか?」

「自分で調べろよ、それくらい」

「なるほどぉ……。ありがとうございます!」

「うん、君なら合格間違いなしだ!」

というように、ずいぶん適当な指導をしていることもあった。
この日の就業後、アルバイトのBに、「これから忙しくなるけど一緒に頑張ろう」と言って、足早に教室を閉めて自宅アパートに帰った。

(☆『竹取物語・かぐや姫の生い立ち』より  《正解の訳》(おじいさんは……)野山に分け入って竹を取っては、いろいろなことに使った)
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