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第4章 万年ジャージ姿の金髪女
◆かぐや姫との謹賀新年
朝から冬期講習が続き、帰っては寝て、また次の日、冬期講習が続き、帰っては寝てを繰り返す一ヶ月が続く。しかし、自宅アパートに帰ると、なぜかAが台所に立つことが多くなっていた。その姿は、かぐや姫のように一日、一日と目を見張るものがあった。
「夕くん、おはよう。今日はハンバーグ作ったよ」
俺はそのとき、ぶったまげた。正月元旦のことだったが、Aが急に変身し始めたのだ。正面から見たときは暗がりでハッキリと気づかなかったが、台所に立っている後ろ姿を見た瞬間に、俺ははっきりと気づいてしまった、Aが裸にエプロンの姿になっていることを……!
「おぃAちゃん、どうしたんだ!?」
「えっ、どうかしたの?」
「いや、その……。ごめん、なんでもない」
「はやく食べないと、ハンバーグ冷めちゃうよ」
俺は不安と興奮の渦の中で、鬱々とした気分もすっかり布団で、いやふっ飛んで、何とかしてやりたいと思った。
「ハンバーグはいいから、エプロンをどうにかしなさい」
するとAがえくぼを作り、困った顔しながらこう言った。
「……ぷんぷん」
駄目だこりゃ。俺の理性も、駄目だこりゃ。
「クリスマスまでは台所に立とうともしなかったのに、どうして台所に立つようになって、遂には正月にそんな格好をするようになったんだ」
すると、Aが俺の顔を見ながらこう言う。
「謹賀新年よ」
こりゃ困ったなぁ、なんだこりゃ。(笑)
とりあえず、ふたりでハンバーグを摘みながら、何かの会話をし続ける。
朝から冬期講習が続き、帰っては寝て、また次の日、冬期講習が続き、帰っては寝てを繰り返す一ヶ月が続く。しかし、自宅アパートに帰ると、なぜかAが台所に立つことが多くなっていた。その姿は、かぐや姫のように一日、一日と目を見張るものがあった。
「夕くん、おはよう。今日はハンバーグ作ったよ」
俺はそのとき、ぶったまげた。正月元旦のことだったが、Aが急に変身し始めたのだ。正面から見たときは暗がりでハッキリと気づかなかったが、台所に立っている後ろ姿を見た瞬間に、俺ははっきりと気づいてしまった、Aが裸にエプロンの姿になっていることを……!
「おぃAちゃん、どうしたんだ!?」
「えっ、どうかしたの?」
「いや、その……。ごめん、なんでもない」
「はやく食べないと、ハンバーグ冷めちゃうよ」
俺は不安と興奮の渦の中で、鬱々とした気分もすっかり布団で、いやふっ飛んで、何とかしてやりたいと思った。
「ハンバーグはいいから、エプロンをどうにかしなさい」
するとAがえくぼを作り、困った顔しながらこう言った。
「……ぷんぷん」
駄目だこりゃ。俺の理性も、駄目だこりゃ。
「クリスマスまでは台所に立とうともしなかったのに、どうして台所に立つようになって、遂には正月にそんな格好をするようになったんだ」
すると、Aが俺の顔を見ながらこう言う。
「謹賀新年よ」
こりゃ困ったなぁ、なんだこりゃ。(笑)
とりあえず、ふたりでハンバーグを摘みながら、何かの会話をし続ける。