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続・飼っていたペットに飼われています。
第48章 宇宙の子③(スイ目線)
 そこから毎日サクラギはトワの元へと通い、自分の血を分け与えた。
 トワがサクラギの首元に齧り付いて血を吸うと一度トワの中でその血が自分の物に変換され、それがチューブを通ってパウチの中に貯まっていく。
そして、弱ったサクラギに力を与えるため、今度は自分の首筋から少量の血を吸うよう促した。
 そんな2人が恋に落ちるのにそう時間は掛からない。
 それ以降、門番も姿を見せず、トワに食事を運ぶのもサクラギの日課となっていた。

 トワの血には不思議な力があった。飲んだものの傷を癒やし、力を与え、時に若返らせる。現に近頃のサクラギの父親はどんどん若返り、18歳ほどの男の姿にまで戻っていた。
「なんでだ? 俺の血が半分以上混ざってる訳だから、逆に効果は弱まっていかないとおかしいのに。」
「ねえトオル、怖いよ私。この間お父さんが初めてここに来たの。それで私を見て、周りの空気を吸って言ったのよ。いい匂いだな、もうすぐだな、って。次の新月に完成する、って。」
「次の新月って明日じゃないか! なんで黙ってたんだよ!」
「トオルに心配かけたくなくて…。」
「出よう! 今すぐここを…!」
「待って! あの子も一緒に…!」
 立ち上がってトワの腕を引こうとするサクラギに、トワが視線で訴えかける。
 そこにはかつてサクラギが手放した、黒いヤモリのような生き物がいた。
「アイツ…、ずっとここにいたのか?」
「うん、門番さんが一人じゃ寂しいだろうって預けてくれてたの。」
「そうか…。わかった。お前も俺らの後について来い!」
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