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続・飼っていたペットに飼われています。
第49章 宇宙の子④

「トワ。お前が本当に願いを叶えることができるなら、次こそスイが普通に幸せになれるように、ちゃんと好きな子とか出来てその子と一緒になって幸せに暮らせるようになんとかしてやってくれよ。」
「わかった。やってみるよ。でもトオル、自分のお願いはいいの?」
「俺の願いは自分で叶える。俺は、お前を好きになれて何よりも幸せだと思った。トワと生きる。ここじゃないどこか遠くの星で、俺達が義兄妹とも誰も知らない場所で、俺はトワを幸せにする。」
「……………トオル…。」
「だから、俺と一緒に生きてくれ。お前はこれまでずっとキツかっただろ? 寂しかっただろ? 俺もそうなんだ。お前に会うまでいつもどこか寂しくてイライラして罪も無いやつを殺して、気に入った女は力で脅して犯してそうやって一時の虚しさを埋めてきた。こんな俺がお前と出会って変われたんだ。弟すら守れなかった俺が、こんなこと思うなんておかしいのかもしれないけど…、」
「ううん。わかってるよ。私も初めてトオルを見たときからずっと惹かれてた。嫌な奴、最低な奴、って思いながら、トオルが来てくれるのを毎日楽しみにしてた。私もトオルと一緒に生きていきたい。」
「じゃあ………」
 手を繋ぎ見つめ合う二人を複雑な表情で見ていた門番が遠慮がちに声を掛ける。
「…トオル様、お急ぎください。ここは結界を張っておりますが、気づかれるのは時間の問題でございます。」
「ああ、悪い。」
「それから、少々お耳に入れておきたいことが。1度外に出ましょう。トワはこの中で動かないように。」
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