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続・飼っていたペットに飼われています。
第51章 【裏】宇宙の子⑥
 湖の中心から絶えず美しい波紋が広がっている。
 立ったままのトオルの首に腕を回し、腰には足を絡めて抱きつくトワの腰を掴んでトオルは何度も何度も自身を奥に奥にと打ち付ける。
 その間も深く唇を重ねて舌を絡めて合間に互いの名前を交わし合うことは忘れない。
 ここでこうなることが自然だったように、トワはトオルの物を初めてとは思えないほどすんなりと受け入れて甘く切なく喘ぎ、トオルもまた、これまで抱いたどんな女よりトワのナカが自分にぴったり合うと感じていた。
 時間を忘れるほど夢中になって互いを貪り、あたりもすっかり暗くなり、トワのナカに何度目かの精を放った頃二人は同時にもう手遅れであることを察した。
「トオル…。」
「トワ…。」
「地殻まで来てるね、お父さん。」
「うん…。でも俺、お前を離したくない。」
「私も。」
「じゃあこれがここでの最後の1回。あの門番に言われたこと覚えてる?」
「うん。」
「じゃあ一緒にイクときに願おう。俺達の1番の願いを。」
「…………いいよ。」

 ここで視えていた映像はブツッと途切れ、俺は現実世界のアスファルトの上に立っていた。
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