この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子
「こちらこそ、毎度ありがとうございます」



 ロザリナは明るい声音で恋人たちを送り出し、貰ったばかりのコインを財布に入れた。誰かを歓ばせるために始めたことだから、描き賃もたいしたものではない。無料で描いても良いほどだが、〝無料〟と看板を立てると、これがまた素人絵描きかと客が敬遠して来ない。なので、殆ど無料に近い値段で描くことにしていた。



 その時、石畳の向かいに店を出している花屋のサイモンが手を振った。


「ローズ。ミモザが余ったんだが、良かったら貰ってくれるかい?」

「ありがとう、歓んで頂くわ、おじさん」


 サイモンは五十ほどの気の良い花屋の主人だ。いつも同じ場所に露店を出しているから、顔見知りになって長い。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ