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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第9章 盟主的暗躍
今の私は、この宿命から逃れる事が出来ない‥
聖遺物は私の意思しか聞かないが為に、私は独国から出る事すら・・
星詠みを出来る者を見付け、聖遺物の力の方向性だけでも御せる者が現れない限り、宿命という足枷は、何時までも私に付いて回る。
自由など無い・・・
無駄に長いこの命を、星と遺物を管理する事に使うだけの存在‥
星が正しく回るように‥‥
「・・・
そういう理由でしたら、お止めする事は叶いますまい‥
我々賢人は全力で盟主のサポートを致します、それが賢人の宿命・・」
「分かれば良いですよ、私とて何度も蒸し返したくない事です‥
後、ルークは私が好きに使います、それに異論は?」
「ありません‥
本部内でルークを見ても、拘束しないと約束しましょう‥
では盟主、夜も更けた時間、ごゆるりと餌をお楽しみ下さいませ」
「ええ、そうさせて貰いますよ・・」
儀式と秩序さえ納得させれば、後の賢人が物を言う事は無い。
賢人共は嫌いだが、全てに於いて同調しない訳ではなく、合意部分も多分にある‥
それは賢人共の方も、重々理解している話。
ずっとギリギリの妥協点でやって来た‥
それが私と賢人共の関係。