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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第9章 盟主的暗躍
一通りの話の折り合いが付いた所で、私も賢人共も引く方を選択‥
そこで私の方は一度、地下遺跡まで行く事にした。
(アドルフに語った事までは事実ですが・・・)
街の明かりが多いミュンヘンでは、正確な星詠みは出来ない‥
一番確実に星詠みを出来る場所は‥‥この聖遺物の間・・
聖遺物は世界を見通す、勿論星の全ても‥
この星の中で唯一、肉眼でも見えない星が見える、聖遺物を通して。
「・・・・・・・」
祭壇を越え、聖遺物が収められている、巨大なレリーフが描かれた壁に直接手を翳す。
同調すれば見えて来る、肉眼で見る以上の満天の星々‥
そこから、私の星詠みの技で未来を詠んでゆく・・
「・・・・・・・」
探すのはアドルフの宿命の星‥
何故輝かないのか、あれほどの輝きを見せた筈なのに??
(・・・
これからまだ落ちる?
・・いえ、落ちながらも輝きが増して・・)
落ちるのは直ぐ先‥
という事は、今アドルフが行動しようとしている事は失敗に終わる‥幾ら私が手助けしても。
だが、落ちながらも輝き放つ??
これはどういう理由なのだろうか?