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ドS教授は変態です。
第4章 爽やか桐生くん

「ユラさん!」

「桐生くん。」

「どうしたの?」

走ってきたのは、営業の桐生くん。確か3つ年下だった。

背が高く、爽やか〜なこの子も人気が高いと茉莉花がチェックしてたな、確か。

「ユラさんが、戻るって聞いて、俺も一緒しようかと。いいですか?」

「うん、いいよ。でも、ちょっと休もうと思ってあっちの木陰を目指してたんだけど」

インドア派のユラには、ホテルまで一息に帰るのも一苦労だった。

すぐそこに木陰とベンチがあるのをみつけ、そこに向かって歩いていたのだ。

「じゃ、俺もご一緒していいですか?」

「あ、うん」

なんか、すごい、ニコニコしてこっち見てるな…

「えと…なに?」

「いや〜、ユラさんと社内じゃ全然話すタイミングないし。

嬉しくて。」

「そうね、あんまり話すことないかも」

「ユラさんて、ちょっと不思議な雰囲気ありますよね、謎めいてる感じ」

「ふふ、なにそれ。何も考えてないよ。いつも、ぼーっとしてるだけ」

「あの…付き合ってる人とか、いるんですか」

「え?今?いないけど‥。桐生くんはいるでしょ?」

「俺ですか?いないですよ?」

「?秘書課の子と付き合ってるって聞いたよ?」

「誰からですか?!嘘ですよ、それ!俺、好きな人、いますし」

「へー、そうなんだ。」

背も高いし、爽やかだしモテそうよね。

…はぁ、それにしても暑い。ちょっと、気分悪いかも。

「…ユラさん?」

「…ん‥?」

「…ひょっとして具合悪いんじゃ…わっ」

「うわっ」

くらっと目が回って、躓いた私の腕を咄嗟に掴んでくれる。

はー、よかった…怪我するとこだった。

「ベンチまで、運びます。失礼します。」

ヒョイと横向きに抱き上げると、スタスタと歩き出す。

「わわっ、だ、大丈夫よ。歩くから」

「いえ、危ないですよ。任せてください」

「お、重いからっ」

「全然軽いですよ。ぷっははっ」

「な、なに?」

「ユラさんの慌てたところ初めて見ました。……可愛いです。」

「っちょっと…下ろして」

居心地が悪くて身じろぎする。

「わわ、すいませんっ。危ないですよ。」

ぎゅっと抱きしめられる。

「…熱い。」

「暑いですね〜」

違う、あなたと密着してるのが熱いの。

とはいえ、運んでもらってて文句を言うのもな…と思い、大人しくする。


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