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ドS教授は変態です。
第5章 爽やかじゃない茅野くん
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ブチッという音が聞こえたのは、果たして気のせいか。
そのまま、一直線に茉莉花のところへ向かうと、
再びどこかで見たような壁ドンするマツリと、顔を赤らめる茉莉花という図が…。
「てめぇ!なんで、携帯でないんだよ!」
「え?鳴ってないよぉ〜、ていうか、相変わらず…イケメン♡」
きゃ♡と照れる茉莉花。
大物だよなぁ、茉莉花ちゃんは…。
「「「ねぇねぇ!茉莉花!誰?誰?このイケメンの人たちっ」」」
たち?
僕も〜??
「あ?なんだ、お前ら?」
「私たち茉莉花の会社の同僚です〜♡」
「この子たち、秘書課なんですよ〜、みんな可愛いでしょ??」
茉莉花がえへんと胸を張る。
「は?そんなの、どーでもいいし。茉莉花、ユラは?」
「ええ〜、また、ユラ〜??ほんと、好きですねぇ」
「好きとかじゃない。」
「素直じゃないですねぇ。」
外人のように肩をすくめる茉莉花。
「ユラって、蒼井さん??蒼井さんなら…ねぇ?」
秘書課の女性人がにやにや、うふふと笑い合う。
「なんだ?」
「今ごろ、 きっとラブラブですよ〜」
「ウチの若手のイケメンと海岸デートだもんね」
「あーあー、あたしも桐生くん、狙ってたのになぁ〜」
「あたしもー!蒼井さん、告白OKしたのかなぁ?」
などなど、次々に話し出す女性たち。
なるほど……だいたい今のユラちゃんの状況は読めたなぁ。
わかりやすい…。
マツリはどうするかな?
「おい、俺はホテルに戻る。」
あ、やっぱり?
「茉莉花、ユラの携帯おしえろ」
「えー?!マツリさん、言っちゃうの??」
「ああ。教えろ」
「もーー、ユラばっかずるいなぁ、ねぇー?」
うんうん、と女性陣が頷く。
「勝手に教えたら、絶対怒るよね…」
(でも、命が惜しい!ごめんユラ!)
「よし」
登録が終えると立ち上がる。
「壱也、お前は?」
「あ〜、僕は…」
両脇をがっちりと秘書課の女子に固められて身動きできない。
他の女子もブンブンと首を振る。
「……わりい」
颯爽とマツリは出て行った。
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