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ドS教授は変態です。
第4章 爽やか桐生くん
ベンチに着くと座らせてくれて、近くの自販機で
スポーツドリンクを買ってきてくれた。
髪を解いて、熱を持った髪に風を通す。
「…ありがとう。」
「ふふ、いいえ。」
横に座って、するっと頭を撫でられる。
「あっすみません、つい」
「ん?うん。」
ゴクゴクとスポーツドリンクを流し込む。
「ユラさん、一気に飲んだら…「ごほっごほっ」
…もう、だから言ったのに」
さすさすと背中を撫でながら呆れたように呟かれた。
年下のくせに…。
「けほっけほっ」
「くすくす、ほんと、ユラさんて可愛い」
「けほっ、な、にいって…けほっ」
「いえいえ、なんでもないですよ」
にこにこ笑って背中をさする桐生くんは、とても楽しそうだ。
はー、ちょっと落ち着いてきた。
というか、近いな、距離が。
「ありがと、もう大丈夫よ」
そう言って少し距離を取ると、
「どうして、離れるんですか?」
と、折角離れたのに、にじり寄ってきた。
「え、ちょっと…」
「ほら、あまりそっちによると落ちますよ?」
ぐらっと傾いた私の腕と肩をぱしっと受け止める。
「あ、ごめ…「こっちへ」」
ぐいっと抱き寄せられる。
「うわっ、あの…桐生くん?」
「なんですか?」
にっこりと笑顔でだけど、なんか…こわいのは気のせい?
「あの、ちょっと…ちか」
「ユラさん。」
「……ん?」
だから、近いって。
「さっき、俺、好きな人いるがいるって、言いましたよね。」
「え?ああ、うん」
「その人は…ユ「あーー!!!いたーーー!!」
「茉莉花!」
ぱっと、桐生くんが離れる。
見ると、バツがわるそうにため息をついていた。