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ドS教授は変態です。
第2章 最悪の出会い
「黒木壱也??」
あ、ちょっと声がおっきかったかな‥。
みんなが一斉にこちらを見た。
「あ〜〜ユラぁ!どこいってたのよぉ。ほら!くろきしぇんしぇーよ!
あんたが、首長くしてまってた〜」
フラフラとしながら、わんこ系に抱きついている。
「茉莉花、酔いすぎ」
そういって、改めて黒木壱也を見る。
ゆるくパーマのかかった色素薄めのよわそ‥じゃなかった、優しそうな感じ。
「あ、あの‥‥」
「?」
「そんなにじっと見られると恥ずかしいんだけど」
「あ、すいません。」
「座らない?」
「はい」
黒木壱也の横をゲットしてしまった。
ちょっと‥いや結構、興奮してしまっているかも。
「えと、なにちゃん?」
「蒼井です」
「あおいちゃん?」
「あ、ゆ、ユラさんって言うんですよ?」
わんこが、茉莉花に抱きしめられながら口を挟んで来る。
なんで、下の名前をわざわざ言うわけ?
「ん?どういうこと?」
「蒼井 ユラと言います。黒木壱也さん。」
「そうなんだ、素敵な名前だね。あと、俺の事は、黒木か壱也かどっちかで‥フルネームはちょっと」
「ああ、じゃあ、黒木さんで」
「俺はユラちゃんって呼ぶね」
「で?俺をまってたの?」
「あ、そうなんです。書かれた本を読んでて、すごく面白くて‥よろしければサイン頂けませんか?」
「そうなんだ!読んでくれたなんて嬉しいよ!」
ペンと本を渡すとサインを書いてくれた。
「ありがとうございます」
ニコッと微笑むと、黒木さんが少し黙って顔が赤くなった。
え?まだ飲んでないよね、この人。
キャー♡とまた歓声が上がる。
なんだ?と思って見ると、茉莉花が、後から来た黒髪に壁ドンされていた。