この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお
冴子は3日間、




風邪と偽り仕事を休んだ。




教師になってから初めてだ。




雪文から何度も着信があったが、




出る気になれず自室のベッドでぼんやり過ごしていた。




「……………もう、ダメだわ…………」




雪文とは逢わない。




逢えない。





着信拒否をし、




冷蔵庫にあるモノを食べて1人のアパートで過ごす。




ショックだった。




女王様なんてやるんじゃなかった。




あの人と付き合うんじゃなかった…………





頭の中は、




自責の念ばかりだ。




しかし。




「…………伊東くん………




どうしてあんな場所に行ったの?」




ふと思う。




ショックが強くてそもそもの発端を忘れていた。





あんな子供が。




あんな場所に。





「~~~~~~~!!



助けないと…………………!!」





そう思い、



4日目の朝飛び起きた。





まだ小学生なのだ。




なのにどうやって知った?




どうして行った?




たくさんの『どうして』が、




冴子の体じゅうを駆け巡る。



ガラッ




ーーーーー「伊東くんいる?!」




「あ、先生おはようございまーす」




「何だ元気じゃん」




「久しぶり~」




教室のあちこちから、




穏やかな声が飛ぶ。




「伊東くんは??



あれっ、いない??」




見渡しても雪途の顔がない。





「雪途なら風邪で休んでるよー」




「先生と同じ3日間だよ。今日で4日め」




生徒たちは首を傾げ冴子を見ている。




「えっ……………」




(あの日から…………




じゃあ、ショックで…………)




そうとしか思えない。




「先生?




出欠はどうするんですか?」





学級委員の声にハッとし、



教壇に立つ。




(放課後、行ってみよう!)




固く思った。




























/450ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ