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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

冴子は3日間、
風邪と偽り仕事を休んだ。
教師になってから初めてだ。
雪文から何度も着信があったが、
出る気になれず自室のベッドでぼんやり過ごしていた。
「……………もう、ダメだわ…………」
雪文とは逢わない。
逢えない。
着信拒否をし、
冷蔵庫にあるモノを食べて1人のアパートで過ごす。
ショックだった。
女王様なんてやるんじゃなかった。
あの人と付き合うんじゃなかった…………
頭の中は、
自責の念ばかりだ。
しかし。
「…………伊東くん………
どうしてあんな場所に行ったの?」
ふと思う。
ショックが強くてそもそもの発端を忘れていた。
あんな子供が。
あんな場所に。
「~~~~~~~!!
助けないと…………………!!」
そう思い、
4日目の朝飛び起きた。
まだ小学生なのだ。
なのにどうやって知った?
どうして行った?
たくさんの『どうして』が、
冴子の体じゅうを駆け巡る。
ガラッ
ーーーーー「伊東くんいる?!」
「あ、先生おはようございまーす」
「何だ元気じゃん」
「久しぶり~」
教室のあちこちから、
穏やかな声が飛ぶ。
「伊東くんは??
あれっ、いない??」
見渡しても雪途の顔がない。
「雪途なら風邪で休んでるよー」
「先生と同じ3日間だよ。今日で4日め」
生徒たちは首を傾げ冴子を見ている。
「えっ……………」
(あの日から…………
じゃあ、ショックで…………)
そうとしか思えない。
「先生?
出欠はどうするんですか?」
学級委員の声にハッとし、
教壇に立つ。
(放課後、行ってみよう!)
固く思った。
風邪と偽り仕事を休んだ。
教師になってから初めてだ。
雪文から何度も着信があったが、
出る気になれず自室のベッドでぼんやり過ごしていた。
「……………もう、ダメだわ…………」
雪文とは逢わない。
逢えない。
着信拒否をし、
冷蔵庫にあるモノを食べて1人のアパートで過ごす。
ショックだった。
女王様なんてやるんじゃなかった。
あの人と付き合うんじゃなかった…………
頭の中は、
自責の念ばかりだ。
しかし。
「…………伊東くん………
どうしてあんな場所に行ったの?」
ふと思う。
ショックが強くてそもそもの発端を忘れていた。
あんな子供が。
あんな場所に。
「~~~~~~~!!
助けないと…………………!!」
そう思い、
4日目の朝飛び起きた。
まだ小学生なのだ。
なのにどうやって知った?
どうして行った?
たくさんの『どうして』が、
冴子の体じゅうを駆け巡る。
ガラッ
ーーーーー「伊東くんいる?!」
「あ、先生おはようございまーす」
「何だ元気じゃん」
「久しぶり~」
教室のあちこちから、
穏やかな声が飛ぶ。
「伊東くんは??
あれっ、いない??」
見渡しても雪途の顔がない。
「雪途なら風邪で休んでるよー」
「先生と同じ3日間だよ。今日で4日め」
生徒たちは首を傾げ冴子を見ている。
「えっ……………」
(あの日から…………
じゃあ、ショックで…………)
そうとしか思えない。
「先生?
出欠はどうするんですか?」
学級委員の声にハッとし、
教壇に立つ。
(放課後、行ってみよう!)
固く思った。

