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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

「……………雪途くん………」
「お願いだ。
もうあの場所には行かない。
約束するから。
だから、先生はここにいて」
ーーーーー恥ずかしいのか、
頬が真っ赤だ。
腰を抱く手も小刻みに震えている。
(…………ずっと、
寂しかったのかな……………)
冴子は雪途の手を解き、
向かい合ってしゃがんだ。
雪途は歯を食いしばっている。
斜め上にある端正な顔が、
必死にもがいて歪んでいる。
「ーーーーーわかった。
先生あなたのそばにいるわ」
安請け合いではない。
冴子は自分に言い聞かせる。
まだ小学生の、
自分が受け持つ生徒。
だけどそこにいるのは伊東雪途という1人の人間。
ちょっと偽善感を出して、
上手く行かなかったから放り出すことだけは
したくない。
ーーーーー久しぶりに、
教師になろうと決めた頃の気持ちが湧いてきた。
「……本当?
………………じゃあ……………」
雪途はドン!と冴子を突き飛ばした。
「お願いだ。
もうあの場所には行かない。
約束するから。
だから、先生はここにいて」
ーーーーー恥ずかしいのか、
頬が真っ赤だ。
腰を抱く手も小刻みに震えている。
(…………ずっと、
寂しかったのかな……………)
冴子は雪途の手を解き、
向かい合ってしゃがんだ。
雪途は歯を食いしばっている。
斜め上にある端正な顔が、
必死にもがいて歪んでいる。
「ーーーーーわかった。
先生あなたのそばにいるわ」
安請け合いではない。
冴子は自分に言い聞かせる。
まだ小学生の、
自分が受け持つ生徒。
だけどそこにいるのは伊東雪途という1人の人間。
ちょっと偽善感を出して、
上手く行かなかったから放り出すことだけは
したくない。
ーーーーー久しぶりに、
教師になろうと決めた頃の気持ちが湧いてきた。
「……本当?
………………じゃあ……………」
雪途はドン!と冴子を突き飛ばした。

