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第35章 禁断の蜜～先生に貫かれて～

しょう子の隣に紳士が座ってる。


しづかはドキッとした。


ジャケットを着、


姿勢良くこちらを見ている男性はかなりの


イケメンだ。


しづかは「遅くなって申し訳ありません」


と頭を下げる。


「いえ、謝らないで下さい。


私が早く来すぎたのですから」


低音で穏やかな声。


紳士は瞳が大きく印象的で、


髪は清潔に横分けし色白。


椅子に座っていても上背があるのが分かる。


（は、俳優みたい……………）


席に座ると早速しょう子が「私の職場の


後輩ちゃん、香納しづかちゃん！


かわいいでしょ？24歳、お父様はG病院の副院長


だししづかちゃんは真面目で性格も良いのよ♪」


何だかお見合いみたいだ。


紳士は微笑みを絶やさず頷く。


「でねっ、しづかちゃん。


こちらは会社経営をなさってる荻原拓海


（おぎわらたくみ）さん。ちょっと歳上だけどね。


32歳で社長なのよ？ずっと仕事ばかりで


独身を通してたのよ」


どう？どうなの？とばかりに先走る


しょう子。


紳士で社長で穏やかそうなのはわかったけど、


初対面だしどうもない。


すると拓海社長はしょう子に向かい


「しょう子さん。


しづかさんはとても愛らしく知的さもあって


素敵な女性ですね。


食べながら話しませんか？


美味しい料理が冷めてしまいます」


と提案した。