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あんなこんなエロ短編集
第35章 禁断の蜜~先生に貫かれて~
「ああ………しづか。


君はなんて素敵な人なんだろう!


運命って本当にあるんだね」


拓海社長の右手がハンドルから


離れ、しづかの左手に重なる。


恋人繋ぎでぎゅっと握り返した。


「凪はね、ちょっと難しい子なんだ。


今こんな話するのも野暮かもしれない


けれど。


亡くなった凪の母親…こないだ言ったろう


?病でって。


病は本当なんだが、1人で育てるのが


辛くて放置してたようなんだ」


(ーーーそれだわ)


しづかはピンと来た。


<置き去りにしやがってーーーーー>


叫びながらあたしに鞭を突き刺していた


般若のような顔の凪。


拓海社長は重い内容だからか、


しづかを気にしながらゆっくり話す。


「ネグレクト……ってやつだったらしい。


幼少期だけらしいがね。


どうにもならなくなった頃に


私が社長をしている事実を知り、


すがってきたんだ。


でも……体は成長したし、


頭もずば抜けて良いから、その後は


至って健康的に育ったんだよ」


しづかは凪の弱点を知ったが、


拓海社長の凪に対する他人事のような


口調にもやもやした。


成長してから初めて出会った息子だから、


こういうモノかもしれないけど。













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