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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ

ミニブーケを抱えた沙梨は、幸せそうだ。
「彼氏はいいわけ?」
「え~、どうしようかなっ♬」
(こらこら。
あの人はとんでもない裏があるのよ!
あんな大人しくないんだから。)
言いたいけれど、
沙梨の嬉しそうな表情を見たら言えない。
それに…………
わたしだけが知っている。
甘美な秘密のようで、胸がゾクゾクした。
わたし、やっぱり酷いかな。
友達なら何気なく話すと思う。
「はー………」
ため息を吐いてしまう。
「どうしたのー?
あっ、まりえまだ風邪治り切ってないんじゃない?
これ飲みなよ」
沙梨はブーケに付いていたティーバッグを一つ、
わたしにくれた。
「…………ありがとう」
チクリと鳩尾の辺りが痛む。
でもーーーーー
放課後、わたしは書いてあった番号にTELをした。
「彼氏はいいわけ?」
「え~、どうしようかなっ♬」
(こらこら。
あの人はとんでもない裏があるのよ!
あんな大人しくないんだから。)
言いたいけれど、
沙梨の嬉しそうな表情を見たら言えない。
それに…………
わたしだけが知っている。
甘美な秘密のようで、胸がゾクゾクした。
わたし、やっぱり酷いかな。
友達なら何気なく話すと思う。
「はー………」
ため息を吐いてしまう。
「どうしたのー?
あっ、まりえまだ風邪治り切ってないんじゃない?
これ飲みなよ」
沙梨はブーケに付いていたティーバッグを一つ、
わたしにくれた。
「…………ありがとう」
チクリと鳩尾の辺りが痛む。
でもーーーーー
放課後、わたしは書いてあった番号にTELをした。

