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穢された愛と正義の魔法少女たちの完全敗北……日記。
第8章 初めての痴漢。初めの満員電車
「佐倉河さんの席はどこがいいですか?」

「麻田くん左横の席が空いてます」

「なら、そこでいいわね」

「はい。よろしくね、麻田さん」

 と微笑まれ、教壇から降りてきた、栞を迎えるためにボクは席を立つ。

「またお会いしましたねぇ。
 痴漢さん。
 アタシのこと覚えてますか?」

 自己紹介していた時よりも幾分か、肩の力が抜けていたがっ!?

 育ちの良さを感じさせるゆったりとした動作で、ボクの前まで足を止め。

 他の人には聞こえないくらい小さな声で、栞は囁いてきたので

「どうやら何か縁があるみたいだな……。
 同じクラスになるなって……」

 ボクもニッコリと笑い、小さく呟いた後。

 深くお時儀をし。

 彼女に対して最大の敬意を払い。

 彼女のために椅子を引いてあげる。

 これも紳士の嗜みである。

 女性には常に気を配り。

 優しくすること。

 これは常識だ。

 制服のスカートを軽く指で摘み。

 わずかに身体を屈めて、感謝の意を表すと。

 彼女はそのまま優雅に腰を掛けた。

 さりげない仕草の一つ一つが絵画の中の貴婦人のようで、品の良さが滲み出ている。

 ただそれ以上……教室でゆっくりと言葉を交わす時間はなかった。

 栞の紹介を済ませた桃香先生は、逃げるように退室してしまい。

 その直後に……男子生徒が一斉に押し寄せてきた。

 失礼極まり男子どもに締め出され。

 仕方なくボクは、自分の席に戻った。

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