この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
癖の下僕
第4章 1話 市ヶ谷あかり
 会計はいつしたのか、わからないうちに新藤が終わらせていた。
 店から出ると、二人はすぐにタクシーを拾い新藤が目的地を運転手に告げた。。
シンドウの自宅は店からタクシーで十分ほどのところにある、いかにも高級なマンションだった。
 自宅へ向かうタクシーの中でもう一度、念を押された、
「今日は決して僕に逆らってはいけないよ。わかったね。そしたら九段下啓のことはなんとでもしてあげる」
 そう聞いてあかりは、少しだけ不安に思ったが、これも仕事のためと、自分にいい聞かせ、
「はい」
とだけ答えた。

 マンションの前でタクシーを降り、オートロックの扉を暗証番号で開いて中へ入った。エレベーターで部屋に向かう途中、そっと腰に腕を回された。
 細身だと思っていたが、思いのほか力があり、不思議な安心感を覚えた。
 しかし、部屋に入ると、音楽を掛けた後、ほとんどなんの会話もなく、すぐに上半身を裸にされた。
わかってはいたが、少し残念な気もした。やはり身体だけが目的なんだろう。
 しかし、驚いたのはそのあとだった。
 カウンターの下から、麻の縄を取り出すとあかりの両腕を後ろで交差させ、慣れた手つきで上半身を後ろ手に縛り始めたのだ。
 昔の彼氏もそういう趣味を持っていたが、あかりはSMプレイが好きではなかった。
 いつもしょうがなく付き合ってはいたが、動けないままセックスをするというのは、あかりにとって楽しいものではない。新藤も同じ趣味の人間なんだと思うと、余計に残念な気持ちになった。
 しかし、約束は約束。仕事は仕事。気持ち悪い中年オヤジとセックスするよりは何倍もましだ。
 新藤は慣れた手つきであかりの上半身を縛り終え、木製の洗濯ばさみで少し大きめの乳首を挟むと、耳元で
「キレイだよ。そのまま黙って立ってなさい」
と低い声で囁き、それから無言の放置プレイが始まったのだった。
/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ