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癖の下僕
第4章 1話 市ヶ谷あかり
会計はいつしたのか、わからないうちに新藤が終わらせていた。
店から出ると、二人はすぐにタクシーを拾い新藤が目的地を運転手に告げた。。
シンドウの自宅は店からタクシーで十分ほどのところにある、いかにも高級なマンションだった。
自宅へ向かうタクシーの中でもう一度、念を押された、
「今日は決して僕に逆らってはいけないよ。わかったね。そしたら九段下啓のことはなんとでもしてあげる」
そう聞いてあかりは、少しだけ不安に思ったが、これも仕事のためと、自分にいい聞かせ、
「はい」
とだけ答えた。
マンションの前でタクシーを降り、オートロックの扉を暗証番号で開いて中へ入った。エレベーターで部屋に向かう途中、そっと腰に腕を回された。
細身だと思っていたが、思いのほか力があり、不思議な安心感を覚えた。
しかし、部屋に入ると、音楽を掛けた後、ほとんどなんの会話もなく、すぐに上半身を裸にされた。
わかってはいたが、少し残念な気もした。やはり身体だけが目的なんだろう。
しかし、驚いたのはそのあとだった。
カウンターの下から、麻の縄を取り出すとあかりの両腕を後ろで交差させ、慣れた手つきで上半身を後ろ手に縛り始めたのだ。
昔の彼氏もそういう趣味を持っていたが、あかりはSMプレイが好きではなかった。
いつもしょうがなく付き合ってはいたが、動けないままセックスをするというのは、あかりにとって楽しいものではない。新藤も同じ趣味の人間なんだと思うと、余計に残念な気持ちになった。
しかし、約束は約束。仕事は仕事。気持ち悪い中年オヤジとセックスするよりは何倍もましだ。
新藤は慣れた手つきであかりの上半身を縛り終え、木製の洗濯ばさみで少し大きめの乳首を挟むと、耳元で
「キレイだよ。そのまま黙って立ってなさい」
と低い声で囁き、それから無言の放置プレイが始まったのだった。
店から出ると、二人はすぐにタクシーを拾い新藤が目的地を運転手に告げた。。
シンドウの自宅は店からタクシーで十分ほどのところにある、いかにも高級なマンションだった。
自宅へ向かうタクシーの中でもう一度、念を押された、
「今日は決して僕に逆らってはいけないよ。わかったね。そしたら九段下啓のことはなんとでもしてあげる」
そう聞いてあかりは、少しだけ不安に思ったが、これも仕事のためと、自分にいい聞かせ、
「はい」
とだけ答えた。
マンションの前でタクシーを降り、オートロックの扉を暗証番号で開いて中へ入った。エレベーターで部屋に向かう途中、そっと腰に腕を回された。
細身だと思っていたが、思いのほか力があり、不思議な安心感を覚えた。
しかし、部屋に入ると、音楽を掛けた後、ほとんどなんの会話もなく、すぐに上半身を裸にされた。
わかってはいたが、少し残念な気もした。やはり身体だけが目的なんだろう。
しかし、驚いたのはそのあとだった。
カウンターの下から、麻の縄を取り出すとあかりの両腕を後ろで交差させ、慣れた手つきで上半身を後ろ手に縛り始めたのだ。
昔の彼氏もそういう趣味を持っていたが、あかりはSMプレイが好きではなかった。
いつもしょうがなく付き合ってはいたが、動けないままセックスをするというのは、あかりにとって楽しいものではない。新藤も同じ趣味の人間なんだと思うと、余計に残念な気持ちになった。
しかし、約束は約束。仕事は仕事。気持ち悪い中年オヤジとセックスするよりは何倍もましだ。
新藤は慣れた手つきであかりの上半身を縛り終え、木製の洗濯ばさみで少し大きめの乳首を挟むと、耳元で
「キレイだよ。そのまま黙って立ってなさい」
と低い声で囁き、それから無言の放置プレイが始まったのだった。