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癖の下僕
第10章 7話 市ヶ谷あかり
夜八時、タクシーに乗って、十日前に無理やり連れていかれた、建物の地下室の扉を開けると、新藤はいつも通りプラダのスーツを着てソファに座り、雑誌を読みながら、あかりを待っていた。
「急で悪かったね。とりあえず来ているものをすべて脱ぎなさい」
新藤はそういって再び雑誌に目を落した。
ジャケット、ジーンズ、ブラウス、そして下着を順に脱ぎ、あかりはフローリングの床の上で裸になった。
全裸で、胸と股間を手で隠しながらしばらく立っていると、新藤は雑誌から目を上げ全裸のあかりを上から下まで見たあと、ソファの横にある丸テーブルに読んでいた雑誌を置いて、代わりにテーブルの上に置いてあった、鼻フックが取り付けられている黒革の首輪を、あかりの足元に投げた。
「着け方はわかるね」
と言われ、あかりは床に落ちた首輪を拾い上げると、ゆっくりと自分の首に回して金具をロックした。
首輪には一つしか穴がなく、あかりの首に、ぴったりとフィットしていた。
鼻フックを首の後ろから引っ張って、自分の鼻につけると、あかりの鼻は後ろに引っ張られ、醜い豚顔になった。
大きな鏡に、あかりの無様な姿が映っている。その姿をみて、涙を溢しそうになったが、ぐっとこらえた。
「次はこれを、首輪の金具につけなさい」
そう言って、新藤は金メッキの南京錠をあかりの足元へ投げた。
しゃがんでその南京錠を拾うとその表面にはT・Sと彫られていた。首輪の金具に通し「カチン」とロックすると、その瞬間、あかりは、本当に自分が新藤の所有物になってしまったような気がした。
「よく似あってるよ」
優しそうな低い声でそう言うと、新藤はソファから立ち上がり、SMの道具が飾られている棚の方へ向かった。
「急で悪かったね。とりあえず来ているものをすべて脱ぎなさい」
新藤はそういって再び雑誌に目を落した。
ジャケット、ジーンズ、ブラウス、そして下着を順に脱ぎ、あかりはフローリングの床の上で裸になった。
全裸で、胸と股間を手で隠しながらしばらく立っていると、新藤は雑誌から目を上げ全裸のあかりを上から下まで見たあと、ソファの横にある丸テーブルに読んでいた雑誌を置いて、代わりにテーブルの上に置いてあった、鼻フックが取り付けられている黒革の首輪を、あかりの足元に投げた。
「着け方はわかるね」
と言われ、あかりは床に落ちた首輪を拾い上げると、ゆっくりと自分の首に回して金具をロックした。
首輪には一つしか穴がなく、あかりの首に、ぴったりとフィットしていた。
鼻フックを首の後ろから引っ張って、自分の鼻につけると、あかりの鼻は後ろに引っ張られ、醜い豚顔になった。
大きな鏡に、あかりの無様な姿が映っている。その姿をみて、涙を溢しそうになったが、ぐっとこらえた。
「次はこれを、首輪の金具につけなさい」
そう言って、新藤は金メッキの南京錠をあかりの足元へ投げた。
しゃがんでその南京錠を拾うとその表面にはT・Sと彫られていた。首輪の金具に通し「カチン」とロックすると、その瞬間、あかりは、本当に自分が新藤の所有物になってしまったような気がした。
「よく似あってるよ」
優しそうな低い声でそう言うと、新藤はソファから立ち上がり、SMの道具が飾られている棚の方へ向かった。