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癖の下僕
第10章 7話 市ヶ谷あかり
その日の夕方、デスクで仕事をしているあかりの携帯に、新藤から着信が入った。
「お疲れ様。先日のライブの件で随分こまってるようだね。力をかそうか?・・・無条件でとは言えないけど」
といつもと同じ優しそうな低い声で提案をする新藤に、
「どうせ、今度のテレビ出演が終わるまでは、無理やりにでも私を呼び出す気でしょ、好きにすれば」
と冷たく答えると、新藤は
「それはそうだね。じゃあ、今日はこの間の部屋に直接着なさい。タクシー代は出すから。
このあと八時にまっているよ。それじゃ」
と言って電話を切った。
あかりは憂鬱そうにため息をもらすと、先日、新藤に晒した、自分の下品な姿を思い出し、涙を滲ませた。
「お疲れ様。先日のライブの件で随分こまってるようだね。力をかそうか?・・・無条件でとは言えないけど」
といつもと同じ優しそうな低い声で提案をする新藤に、
「どうせ、今度のテレビ出演が終わるまでは、無理やりにでも私を呼び出す気でしょ、好きにすれば」
と冷たく答えると、新藤は
「それはそうだね。じゃあ、今日はこの間の部屋に直接着なさい。タクシー代は出すから。
このあと八時にまっているよ。それじゃ」
と言って電話を切った。
あかりは憂鬱そうにため息をもらすと、先日、新藤に晒した、自分の下品な姿を思い出し、涙を滲ませた。