この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第36章 母親からの援助
これでいいんだ。ようやく兄にも笑顔が戻った。
オレはそれだけで満足だった。

「達也、生活はどうしてるの?」

母親も兄の生活の事は気にかけていた。

「とりあえず、まだ大学生だけど、学費を稼がないとならないし、ギリギリだけど何とか生活はしています…」

「だったら学費の事はお母さんに任せて。本来ならあなたはここに住むべきなんだけど…ちょっと色々とあってね。だから亮輔と二人で暮らしてるの。一緒に住めなくてゴメンね…だからあなたには住む場所も学費も何もかもがお母さんが援助するから、いくらでも言ってちょうだい」

そう言うと母親は、兄に通帳と印鑑、キャッシュカードを渡した。

「お父さんのマンションを売ったお金なんだけど、これはあなたが持ってなさい。住む所も近いうちに探してあげるから。もう何も心配しなくていいのよ」

兄はそれを受け取り、深々と頭を下げた。

「ありがとう、お母さん…」

「そうよ、アタシはあなたのお母さんなんだから、困った事があったらいつでもいらっしゃい」

「…はい、わかりました。ではまた来ます。亮輔、ありがとうな」

兄はそう言って玄関で靴を履き、一礼してドアを開けた。

…ん?気のせいか、今一瞬ニヤっとし、口元をゆがませたような?

多分、母親からの援助を受けて、嬉しかったんだろう。
少なくとも、オレはそう思っていた。
/764ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ